理事長所信

一般社団法人 佐野青年会議所

第51代理事長 北岡 篤哉

北岡篤哉

変化の荒波を乗り越えるため

私たちは敢えて変化の先頭に立つ

急激な時代の流れの中で

私たちは自らの手で舵を切る

未来を見据え、新たな価値を創造するために

私たちは行動する

暁を待たず、新たな地平の輝きへ向かい

私たちは勇気ある一歩を踏み出す

 

<今を生きる~変化を起こしていく時代~>

地方創生の名の下に、地方自治体には存続のためにそれぞれの知恵と工夫をもって成長戦略を描くことが求められています。それは、多くの自治体が人口減少という課題を抱えている中、個々の特性を活かした自治体経営を進めていかなければならないということです。つまり、地域に存在する資源や人の知恵などを活用することにより、新たな魅力や価値を未来に向かって創出していくことが私たちに求められているのです。変わることが求められる時代に私たちは今を生きています。

未来を見据え、新たな物事を生み出す変化を起こしていくこと。そのために必要なことは、失敗を恐れず、何事にも果敢に挑戦していく意志、即ち「起業家マインド」を持つことです。誰もが地域の未来を描き、社会を変革し未来へ引き継いでいくためにも、起業家マインドを地域に広げていく必要があります。

 

 

<起業家マインドが拓く未来>

起業家とは、ビジネスにはとどまらず、あらゆる局面で新たな業を起こしていく人を指します。また、起業家マインドとは精神性のみならず、実際に行動に移していこうとする人のあり方を示しています。

自ら未来を思い描くこと(ビジョン)と自信を持って行動していくこと。そうして描いた未来への思いの強さと自らへの信頼の高まりは、私たちが失敗を恐れず、何事にも果敢に挑戦していく原動力となるのです。こうした「起業家マインド」に漲る人たちが、新たな物事を生み出す変化を起こしていく行動への一歩を踏み出していけるまちにしていきたい。未来に向かって、何か新しいことを始めていく市民が増えていくこと、それは私たちのまちに何かが始まるという、期待や希望に満ちた躍動感を与えてくれるはずです。そんな「起業家マインドに溢れる社会」の実現を目指して、まず私たちが勇気を持って一歩を踏み出していきます。

 

 

<ビジョンからはじまり、自信から行動へ>

起業家マインドは、未来(ビション)を思い描くところから始まります。マイクロソフトの創業者である、ビル・ゲイツは、創業以前から「いつの日か、コンピューターがテレビと同じように家庭でありふれたものになる日が来る」という未来を思い描いていました。そのビジョンは、まだコンピューターが企業や研究施設等でのみでしか使用されていなかった時代に描いたものです。当時のコンピューター企業は、「機能」と「価格」を重視した事業展開を行っていました。一方でゲイツは自らの思い描いた未来の実現に向けて、異なる事業方針を展開しました。より多くの人に使い易くするために、ソフトウェアを他のコンピューターでも使えるようにする「互換性」と、より多くの人が使うことで一層ネットワークの価値が増大する「ネットワーク効果」を重視したのです。描いた未来に向けた事業を展開していくことで、ゲイツは一部の人によってのみ使われていたコンピューターが、世界中の人に利用される社会への変化を実現しました。変化とはビジョンを持つことから始まります。そして、自分のビジョンが現実になりつつあるという確信は、行動への信念となり、さらに行動への意欲となるのです。

また、実際に行動に移す際には「自信」が重要な要素となります。今まで多くの人が、自分で決めたことを諦めずにやり遂げた経験をしてきていると思います。そうした経験を積み上げることで、私たちは「自信」を手に入れることができます。現在、私は家業である不動産業を営んでいますが、以前はIT業界でシステムエンジニアとして働いていました。そこではシステム開発やネットワーク構築を行う際に、顧客に対して利便性を高めるための設計を自ら企画提案しシステムを構築していました。その経験や知識を活かして、不動産業において新たな不動産売買のシステムを開発しています。現在、今までにない新しい事業を私が展開できているのは、前職での経験の賜物です。自らの経験を積み上げてきたことが、現在私に「自信」を与えてくれているのです。

未来を描くこと、そして自信を持つこと、これらによって起業家マインドが醸成され、起業家マインドに溢れる社会の実現に向けた、勇気ある一歩が踏み出せるものと確信しています。

<起業家マインドに溢れるまちを目指して>

Action 1 市民の起業家マインド

佐野市をより良く次の世代に託すためには、私たちは行政に頼るだけでなく、自立した市民として行動していかなければなりません。まず私たちは、佐野市の未来を思い描くことから始めていきます。一昨年より指定管理者を務めている市民活動センター「ここねっと」という、人と情報が集う「場」を活用し、未来の佐野市とは、どのような地域であるかを市民が考え、目指すべき姿を思い描く機会を提供します。次に、現在の佐野市の状況を共有し、自分たちが描いた佐野市の未来像を実現するために、何が必要なのか考えていきます。更に自ら考えたテーマや課題に向けて主体的に行動し、市民自ら解決していく仕組みを構築します。この過程において、参加者が様々な経験を積み上げていくことで、その人の中には「自信」が芽生えていくのです。

私たちは、市民一人ひとりに未来を描く力と自信を育んでいくことで、この地域に起業家マインドを醸成していきます。

 

Action 2 青年のアントレプレナーシップ

いつの時代でも、若さと情熱で未来を切り拓いてきたのは、私たち青年です。青年の活躍こそが、既存の考え方から、一歩進んだ新しい発想や行動を生み出し、社会を大きく変える力であり続けてきたのです。

青年は未来を見据えることで新たな物事を始め、社会に変化を起こしていく中心でなければなりません。そうあるためには、ビジョンを描き、それを実現するための行動に移していくための資質、即ち起業家精神(アントレプレナーシップ)が不可欠です。その資質を育んでいくためにまずは、実際に地域、まちづくり、そしてビジネスにおいて起業した先人たちから、経験や実践について学びを得る機会を提供します。その中で、自らビジョンを描き、その実現に向けて様々な経験を経ることで業を成していく意義ややりがいを知っていただきます。そして、青年に対して自分たちにもできるのだという自信を育んでいきます。

ビジョンの実現に向けて、何事にも果敢に挑戦し成し遂げるあり方について学ぶことを通して、青年に起業家精神を育む事業を展開していきます。

 

Action 3 変化を起こす力の拡大

佐野青年会議所は、常に佐野市と共に歩み、佐野市の未来を拓くために率先して運動を展開してきました。そして、50周年を機に、私たちが目指すまちづくりの方向性と運動指針を示して邁進しています。今、私たちには明確なビジョンと51年目を迎える歴史の中で積み上げてきた組織としての自信があります。私たちには困難に立ち向かい、この佐野市に変化を起こしていく力があるのです。

だからこそ、この地域に私たちのビジョンと自信を持って行動している姿を、広く発信していくことで、多くの人からの共感を得、起業家マインドを持って共に行動していく同志を増やしていきます。そしてこの地域に変化を起こす力を拡大していくことは、まちの躍動そのものへとつながるのです。

 

Action 4 果敢に挑戦する組織

2016年度は、新たな半世紀に向けて記念すべき一歩を踏み出します。今まで先輩の皆様が積み上げてきた歴史を大切にしていくと共に、これからの歴史は私たちが創っていくのです。そのためにも様々なことに自ら進んで積極的に関わり、佐野市をより良いまちとして未来に繋ぐために、大胆に突き進んでいきます。そんな組織として私たちメンバー一人ひとりが起業家マインドを心に刻み、進取果敢に邁進していくのです。

そのために私たちは、常に多様な価値観に触れ、自分自身を磨いていくことで、未来を描く力を高めます。また、何事にも挑戦し、多くの経験を積み上げていくことは、私たち自身への信頼を増大していきます。その自信を持って、私たちはまた次の歩みを進めることができるのです。

 

 

<未来を創る>

想像してみてください、10年後、20年後の未来を。澄みきった川や豊かな自然、そしてその中で子どもたちは元気に遊び、人は皆自分らしくいきいきと過ごしている。思いを馳せるだけでは、叶うことは難しいかもしれない理想の社会。そんな未来を創っていくのは、私たち自身です。子どもたちが誇らしそうに、「このまちに生まれて良かった」と言える未来に向かい、共に道を切り拓きましょう。その途上は険しいかもしれません。大きな岩が道を塞ぐこともあるでしょう。それでも私たちには歩みを止めずに進むことができる力があります。勇気を持って果敢に挑戦していく「進取の精神」で未来を創り、次代に繋ぐ。そのために、まず共に一歩を踏み出すところから始めましょう。

 

躍動する佐野市を目指して!