意見書
地球上には多様な生物が生息している
その中でも 人間は他の生物とは違い
他者への思いやりを持ち 幸せを追求する生物である
そしてその幸せは 他者の喜びから生まれる
家族 友人そしてすべての人を喜ばせたい
だから 私は努力を惜しまず成⾧し続ける
その原動力はあなたの笑顔
この想いを増幅させ 幸せの範囲を広げていく
あなたの笑顔は 私の幸せ
まちの喜びは 私たちの幸せ
【自利利他 ~人の喜びを自分の喜びへ~】
仏教用語に自利利他という言葉がある。それは「自らの悟りのために修行し努力すること、そして他人の利益のために尽くすこと」を意味する。
これを青年会議所の言葉に言い換えるなら、自利とは修練であり、利他とはメンバーの成⾧やまちの発展のために努力を惜しまず奉仕することである。これを実行するための想いとは、他者の幸せを自分の幸せと感じられることである。
生きる目的とは幸せになること。そして幸せの範囲をどこまで広げられたかが重要になる。だから、自分の身近な人からはじまり、まちの人、そして日本全国に、幸せの範囲を広げていく。
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」~宮沢賢治~
私たち青年会議所の使命は、青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成⾧の機会を提供することである。このまちに、住み暮らす人びとが幸せに溢れるために、私たち青年は地域のリーダーとして行動を起こしていく必要がある。
そのためには、【利他の精神】が必要になる。まちをより良くするための運動をつくるリーダーの姿として、当たり前のことを徹底的におこない、自らが率先して行動し、常に謙虚な姿勢が重要であり、心持としては、常に前向きに責任感を持ち、そして一日を生涯と思い全力で今を生きる。この精神が私たち青年会議所から地域へと伝播することで、幸せ溢れる地域へと昇華する。
【佐野青年会議所メンバー心得】 素直な心 ~謙虚な姿勢で~
凡事徹底 ~当たり前のことを徹底的におこなう~
率先垂範 ~人より先に立って物事をおこない、模範となる~一日一生 ~一日を一生涯だと思い生きる~
肯定的解釈 ~常に前向きにとらえる~
自責にとらえる ~まずは自分の責任ととらえる~
【素直な心 ~謙虚な姿勢で~】
素直な心とは、自分自身の至らなさを認め、そこから努力するという謙虚な姿勢のこと。物事がうまくいき、周りから称賛されると、心がゆるみ、舞い上がってしまうのが私たち人間だ。それが続くと傲慢になり、他者にも優しくすることが出来なくなる。道を踏み外してしまう時は必ずしも失敗や挫折だけでは無く、成功や称賛の場合にも起こるのだ。だからこそ常に、皆がいるから自分が存在できるという認識のもと、素直な心を持ち、謙虚な姿勢であり続け【ありがとう】と想う心があれば、きっと素晴らしいチームができると、私は信じている。
素直であり続けることは、成⾧し続けられること。佐野青年会議所は、成⾧し続ける。
「素直な心とは、何物にもとらわれることなく物事の真実を見る心。だから素直な心になれば、物事の実相に従って、何が正しいか、何をなすべきかということを、正しく把握できるようになる。つまり素直な心は、人を強く正しく聡明にしてくれるのである。」
~松下幸之助~
【凡事徹底 ~当たり前のことを徹底的におこなう~】
人は小さなことをするよりも、大きなことをしようとする傾向がある。それは他の人と違うことをしなければ、追いつけない、追い越せないと考えているからだ。当たり前のことを出来ない人は、大きなことなどできない。
小さなこと、当たり前のことを徹底的に、そしてその当たり前の行動を、まちに広げていこう。
「小さいことを重ねることが、とんでもない所に行くただひとつの道」 ~イチロー~
【率先垂範 ~人より先に立って物事をおこない、模範となる~】
私たちが活動をする上で率先垂範はとても必要になると考える。人の嫌がるようなことも真っ先に取り組む姿勢を見せる。どんなに素晴らしい言葉を並べても、行動が伴わなければ人の心を動かすことはできない。行動が変われば言葉の重みが変わる。私たち、まちのリーダー自らが率先し行動することによって、まちに住まう人を、まちを巻き込むことができると考える。
まずは私たち自身が変わる、そしてまちに住む人を、まちを変えていこう。
「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
~山本五十六~
【一日一生 ~一日を一生涯だと思い生きる~】
一日が一生であり、明日はまた新しい人生が始まる。未来とは今日の連続でしかない。そして、今日が来ることは当たり前では無い。今日が来ないことがあるかもしれない。だからこそ、私たちは一日一日を大切にし、後悔が無いように、全力で生きていくのだ。
明日はさらに成⾧した自分に会うために、今日という日を精一杯生きよう。
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?」 ~スティーブ・ジョブス~
【肯定的解釈 ~常に前向きにとらえる~】
私たちは日々の生活のなかでいろいろな判断や選択をしている。出来事にはプラスの側面もあればマイナスの側面もありどちらに意識を向けるかは私たち自身で選択することができる。そして、選択したものによって心、行動、言葉、結果が変わる。いい結果を望むのなら、肯定的に物事をとらえることが重要だ。
どんなことでも肯定的にとらえる。そして、まずは私たちが変わる。私たちが変われば、人も、まちも変わると確信している。
「心を開いてYES って言ってごらん。すべてを肯定してみると答えがみつかるもんだよ」
~ジョン・レノン~
【自責にとらえる ~まずは自分の責任ととらえる~】
周りや環境のせいにせず、自分には問題が無かったのかを考えることが大切だと考える。誰かのせい、何かのせいにすれば言い訳はできる。だが、それで良いのだろうか。言い訳がうまくなるだけの人生で良いのだろうか。何事も自分に責任があるととらえ、相手に変わることを要求するのではなく、自分が変わることで周囲にも良い影響を与える。自分の責任と
とらえることは、ネガティブなことでは無く、ポジティブなことなのだ。
私たちは一人ひとりがまちのリーダーである。まちのリーダーにふさわしい、良い影響を与えられる人になろう。
「自分の面が曲がっているのに、鏡を責めて何になろう」 ~ニコライ・ゴーゴリ~
【まちの喜びを自分たちの喜びにする地域】
まちは常に変化をする。外的要因によって、予想が出来ない変化をすることもある。まさにまちは、私たちのような変化をし続ける生物ととらえることができる。まちに住まう私たち市民は、まちの血や肉、骨にあたる。血や肉、骨が健康で無ければ、まちも健康な状態ではいられない。まちが健康な状態とはどんな状態なのか。それは、まちに住まう人がまちを喜ばせたいと考え、共に理想のまちを思い描き、目標に一丸となって行動している状態であると考える。まちに住まう人が喜びを感じていたらまちは健康な状態であり、まちのために一生懸命であるなら、まちはより健康になるのだ。そして、まちを健康にしてあげることは、まちの喜びであり、私たちの喜びでもある。
現在、佐野市の抱える問題点に、佐野市の知名度や魅力が向上しないという問題がある。さまざまな良い素材があるにも関わらず、佐野市とのイメージの直結ができていない。そこでさまざまな業種、個性の集まりである私たち佐野青年会議所は、さまざまな個性から導き出される佐野市を発信していく、マーケターとして活躍する存在でなくてはならない。
またマーケターとはまちのサプリメントという存在であり、佐野市の現状をしっかりと 理解した上で活性化させていくことが使命である。佐野市の行政、すべての市民を巻き込み、佐野市を喜ばせたいと考える人を一人でも増やすためにも、意見交換、交流の機会を増やす 必要がある。交流の機会を通して市民一人ひとりもマーケターとなり、佐野市が活性化して いく。このように、まちを活性化させる役割を果たすことで、まちをより健康にしていく。 まちが何に困っているのか、何をしてほしいのか、しっかりと私たちが理解し、適切なサプ リメントになることで、人が、まちが喜びで溢れていく、そんな魅力ある理想の地域をめざ していこう。
【魅力を広げる熱い想い】
魅力溢れるチームには自然に人が集まってくる。まさにこれが理想の状態であると考える。私たち青年会議所メンバー一人ひとりが、利他の精神で運動をおこなったのなら、必ず佐野青年会議所は魅力溢れるチームとなる。そしてチームに新たな仲間を集めるため、私たちは常に魅力を発信し続けることが必要である。
私たちはなぜチームメンバーを増やす必要があるのか。それは多くの個性と価値観が集まれば、さまざまな角度からまちづくりをすることができるから。個性が集まる私たちにしかできないことであり、多角的な意見が出し合える私たちこそがやるべきことである。
また、日々成⾧し続けるメンバーの紹介を定期的におこない、同世代へアプローチし、等身大の私たちの姿を発信し、佐野青年会議所が成⾧の場であると感じてもらう。そうすることで魅力が広がり、私たち自身も魅力に溢れる。
魅力に溢れたメンバーが JC へのやりがいを見出し、熱い気持ちで、自発的に発信するこ とで多くの共感を生み、まちの同世代の心に火を付け、喜びに溢れた LOM メンバーとして 共にまちのために行動する。喜びに溢れたメンバーで創っていくまちは、喜びに溢れていく。
【喜び溢れる熱いチーム】
私たちまちのリーダーが誰よりも努力し、メンバーの成⾧のため、佐野青年会議所の発展 に力を発揮し、自身も成⾧していく。そしてお互いに喜びに満ち溢れる。チームとは、多様 な価値観・考えを持った人たちの集まりである。だからこそ、時には本音でぶつかり合い、 切磋琢磨していくことで互いを認め、心から信頼できる仲間となるのだ。心から信頼できる 仲間同士が集まる青年会議所は、お互いの成⾧を喜び合える素晴らしいチームとなり、人を、まちを変えていく。
そして私たちメンバー一人ひとりが、まちのリーダーとしての自覚を持つことが大切である。そのために、佐野青年会議所メンバー心得を LOM 内に広げる必要がある。私たちがチームを牽引していく、その心得を浸透させるのだという、熱い気持ちで行動し、さらなる全体での意識変革をめざす。
リーダーとなったメンバーは、何事にも率先して自らが行動を起こし、お手本を示す人になり、そして一人では出来ないことは、さまざまな価値観をぶつけあい、同じ志をもった仲間と協力し合うことで、何倍もの力を発揮し、人を、まちを変えていく。ひいては、まちにもその力が波及し、喜びで溢れていく。
【エピローグ】
あなたの笑顔のために 私は努力を惜しまず成⾧し続けるまちの喜びのために 私たちは行動し続ける
険しい道のりには 恐怖なんて無い
険しい道のりの先にあるのは可能性だ
可能性に向かって共に進もう 大切な想いを持って
「さあいこう 恐れなど捨てて この先の素晴らしい景色を 僕たちの手で創るのだ」~小林雄一郎~