理事長所信

意見書


一般社団法人佐野青年会議所
第59代理事⾧ 川岸    洋純

 

幼いころ

誰もが憧れるヒーロー

その姿を見て

自分もヒーローになりたいと思ったはず

その夢は今現実に変わる

君の中のヒーローはどんなヒーロー?

それが明確になれば

どんな状況からでも

人はなりたい自分になることが出来るんだ

【憧れのヒーロー】
幼少期、夢中になってアニメを見ていた。そのアニメのヒーローは愛と勇気を持っていた。困っている人のもとへ駆けつけ、大きな敵が現れても臆することなく挑む。その姿を見て私はヒーローになりたいと憧れを抱いた。ヒーローとは愛を持って行動し、勇気を与える人。愛とは他者を想う心、勇気とは行動を起こす力。そのヒーローの姿を見た人が愛と勇気を与えられ、行動を起こすことでヒーローの連鎖が生まれる。その連鎖から生まれたヒーローが集結したら、どんな困難も乗り越えられる。私は誰もがヒーローになれると信じている。

【まちのヒーロー】
JCは日本が戦後焼け野原の中、「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志のもと集った同志が「明るい豊かな社会の実現」を目指して運動を展開して参りました。いつの時代もJAYCEEはまちを想う心を持ち、勇気を持って行動する人。すなわち「まちのヒーロー」と言えます。今という困難な時代であっても「まちのヒーロー」が増えていったら、皆が他者を想う心を持って行動し、笑顔溢れるまちへとなります。今こそ自分の中のヒーローを呼び覚ましましょう。私たちならば必ず出来ます。

【JCが変わっていく必要性】
貧困問題、人口減少、少子高齢化、労働人口不足、後継者不足、介護問題など、我が国の問題は山積しています。佐野市においてもそれは同様であり、私たちを取り巻く環境は容易なものではありません。この状況に対して傍観するのか、自ら未来を切り拓いていくのか、私たちは選択することができます。ヒーローは困難な時こそ立ち上がる。今という困難な時代であるからこそ、私たちJCが立ち上がらなければなりません。シンプルなことで良いのです。自分の周りの身近な人を喜ばせること、笑顔にすること。そのポジティブな波動はまち全体に拡がり、明るく笑顔溢れる佐野市につながっていきます。
間もなく佐野JCは創立60周年を迎えようとしています。1965年創立以来、いつの時代も先達はその時代に即した運動展開をし、JCとしての役割を担ってきました。今という困難な時代であってもJC運動を持続可能なものとしていくためには、佐野JCの事業に誰もが参加したいと思えるように、尚且つ参加できるように組織運営そのものを変革していく必要があります。そして市民の理解・協力を得て会員拡大をしていくためにも、多様性溢れるメンバーの個性や能力を存分に発揮し、互いに認め合い切磋琢磨し合う組織を目指すのです。先達が紡いできてくれた佐野JCの誇りと伝統を大切にしながら、皆で力を合わせてLOMを持続可能なものとし、未来永劫地域を明るく照らす光となりましょう。

≪ヒーローが連鎖する拡大≫
JC運動を持続可能なものとし、地域により大きな影響を与えていくためには会員拡大が必須です。今現在、私たちがこのまちで住み暮らすことが出来ているのは、まちを良くしていきたいという志を持ち、活動してきてくれた先達のおかげです。私たちも感謝を持って先達が紡いできてくれたバトンを次世代に渡して行きましょう。どんな困難な状況であろうと、佐野JCメンバー一人ひとりがこのまちを想い勇気を持って行動するヒーローとなれば、その姿を見た人に勇気と感動を与え、自らもまちのために行動を起こすという幸せ溢れるヒーローの連鎖が拡がっていくのです。
佐野JCの課題として、認知度の低さ、ファンづくりの不得手さがあり、素晴らしい事業を今一つ市民に伝えられていない現状があります。これが佐野JCだ!と自信をもって伝えられ、誰もが参加できる楽しい事業を企画運営し、地元の学生・市民、さらには外国人を巻き込んで積極的にまちに発信していくことが必要です。そして、楽しいところには自然と人は集まってきます。たくさんの市民を巻き込み、多様性溢れるたくさんの新たな同志を迎え入れた佐野JCは笑顔で溢れていきます。

≪尊重しあい認め合うまちづくり・ひとづくり≫
佐野市は交通アクセスに恵まれ、郊外には大型ショッピングモールをはじめとする商業施設、佐野ラーメンやいもフライといった名物グルメ、中山間地域や出流原弁天池等、自然・水にも恵まれており、たくさんの魅力が詰まっています。近年では産業団地の開発も進んでおり、将来的に企業誘致や雇用需要も増加が見込め、大きな可能性を秘めています。これから産業が盛んになるにつれ、佐野市も外国人がさらに増えていくことが予想され、これからは外国人との交流を深めてまちづくりに巻き込んでいき、様々な価値観が共存共生し、多様性溢れるまちづくりを展開していく必要があります。
昨今、この多様性という言葉がもてはやされていますが、解釈によっては独善に陥りかねないリスクを感じています。多様性の本質とは自分自身を理解し尊重すること、相手を尊重し認めることです。外国人とは育ってきた環境・文化・考え方や価値観、すべてが違いますがスポーツや文化交流を通し、互いに理解を深めていくことが可能です。そして互いに尊重し認め合い様々なステークホルダーが一致団結し、勇気を持って行動を起こすことで爆発的なヒーローの連鎖が生まれ、今までにないまちづくりが可能になります。また、相手を尊重し認めることは自分自身の心を育て、人としての器を大きくしていきます。まちづくりの根幹はひとづくり。そんな相手を尊重し、認め合える人が増えていったなら、必ず佐野市はより明るく笑顔溢れるまちへと昇華していきます。

≪成長・変化し続ける組織≫
現在、佐野JCは経営者・会社後継者ばかりでなく、多様性溢れる人材が集まってきています。新入会員、これからの未来を担う若い世代の理解・共感を得ていくためにも抜本的に組織改革をしていかなければなりません。定款変更、理事会運営、委員会運営等、すべて時代に合ったものに変えていく必要があります。変えていってはいけないもの、それは佐野JCに脈々と受け継がれてきたホスピタリティ、相手を尊重する心です。JAYCEEとして自分自身に自信と誇りを持ち、相手を認め尊重しあうメンバーが集う佐野JCは飛躍的な成長を遂げます。そしてメンバー一人ひとりがまちを想い、勇気を持って行動するヒーローとなることで、そのポジティブな波動はまち全体に拡がり、佐野市はより笑顔溢れるまちへと昇華します。変化を恐れずに勇気をもってLOMを未来につなげていきましょう。輝かしい佐野JC60周年に向けて。

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